株式会社八角 常務取締役 吉留健一 地元から歴史をつくる!兵庫県西部で信頼される店を目指して

「地元でナンバーワン」をモットーに、地域を盛り上げる

「全国区ではなく、まずは兵庫県西部の飲食チェーンでナンバーワンを目指し、ブランディングや組織の構築を行わなければならないと思っています。一時期、全国展開を目指したこともありました。8年前に岡山に進出し、遠く兵庫から指示するものの、お店のある地域に入りきることができず、うまくいきませんでした。

そこで、まずは自分たちの目が届く、すぐ対応できる兵庫県西部でナンバーワンになろうと。地元や地元の方々が好きということが根底にありますし、地域に密着して、集中出店することで、地元・播州では誰でも知っているお店、飲食ブランドになろうと思い、頑張っています。地元愛はそこに表れています!

例えば、地元名を掲げた「姫路ラーメン」では、姫路おでんや姫路ハイボールなどに多用されている地元産生姜の辛旨さを活かしたスープを開発したり、姫路城をかたどった海苔をトッピングしたり。また播州エリアの名品・ピリ辛味噌を使った鍋料理「唐唐鍋」をアレンジした「唐唐ラーメン」を地元企業とコラボして提案するなど、地域を盛り上げるために常に、注力しています。

姫路らーめん

「手作り」「人」「地域」が八角の3つの核

弊社が掲げているビジョンは3つ。

一つは、現在展開している33店舗にて、【すべて手作り】で提供していること。今後、店舗数が増えたとしても「店舗ごとに手作りで仕込むこと」にはこだわり続けたいと思います。通常、飲食チェーン店では展開店舗数が10店舗以上になると、セントラルキッチンで調理したり、一部作業を外部業者に委託することも多いのですが、八角はすべてお店での手作りによる本物のおいしさを追求しており、それは守り続けていきます。

二つ目は、33店舗【全店の黒字営業】です。飲食チェーン業界の場合、5店舗に1店舗の割合で赤字が一般的と言われるなか、弊社では33店舗全店舗が黒字です。1店舗たりとも赤字を出さない経営が大西社長の考え方。そのためには慎重かつ堅実な立地の選定と経営システムで、確実に利益をうむことを徹底しています。

三つ目は、【人を大切にする、ファミリー的な経営】です。従業員を甘やかすのではなく、一緒に働く人は家族のように大切にする。大西社長は「(株)八角に入社した人全員が幸せになること」をモットーとしています。役職や肩書をこえたつながりを大切にしたいと。個人事業から中小企業へ…と発展しているなか、まずは組織づくりが一番の課題であり、それをクリアした時点で、次のステージを目指したいと思います。

人を大切にする、八角の経営

選ばないから、選ばれる、多面性でニーズに対応

「八角」にはファンが多くついてくださっています。なぜなのか?

かっこよく言えば、「働いている人の魅力!」と言いたいところですが、現実的には“お客様を選ばない”メニュー構成や味わいが、“お客様に選ばれている”のだと思います。例えば、若い方に人気が高い濃厚なスープのラーメンは、ご年配や小さなお子様には向かない場合があります。

しかし、八角のラーメンは若い方からお年寄りまで、おいしく、かつ安心・安全に召し上がっていただける。メニュー数もラーメンだけで14種類もあります。醤油をベースに、味噌も塩も豚骨も揃う多様性が受け入れられていると思います。家族連れやグループ団体をターゲットとして考え、必然的に今のカタチに進化していきました。

「うまいもん横丁」でもお好み焼きが約30種類そろうほか、お酒の肴になるような一品料理もある。そんな多様性が強みゆえ、このスタイルは崩してはいけないと考えています。今後も、お一人様のお客様が多い駅前の立地だから、メニューを特化した専門店をつくろうという考えはなく、今のスタイルを守って、展開していきたいと思います。

様々なニーズに答える八角のスタイル

社長の「魅力」+会社の「魅力・価値」を打ち出していく

大西社長は中学の同級生です。中学2年生の時に転校してきた私に、最初に声を掛けてくれたのが彼。かれこれ28年の付き合いになります。19歳の時、大西社長の父親である先代から彼が店を任されて「八角」の店長となったときに誘われ、アルバイトとして3年間働きました。

大学卒業後は、大手ハンバーガーチェーンに入社。四国エリアのマネージャーとして勤めていましたが、31歳の時再び、大西社長から会社を大きくしたいと相談されて転職、弊社勤務は今年でちょうど10年になります。生涯の友人が社長になり、自分がその会社の要人になるとは思っていませんでしたが、今の仕事はやりがいがあり、転職して本当に良かったと思っています。

大西社長はすごく魅力のある人間で、周りに絶えず人の輪ができます。中学生の頃からずっとそうでした。持って生まれた天性のものでしょうね。社長の人となりによって会社が支えられている部分が大きいと思います。社長に心酔してアルバイトから社員になる人も少なくありません。

今後、会社規模が大きくなって社員が増えると、社員と社長の距離感も当然、離れてくると思います。社長の魅力に頼るだけではなく、今後はもっと会社の魅力や価値を、内・外に発信していかなければならないと思います。

常務取締役 吉留健一